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2016年10月18日 (火)

映画:ソフィーの選択

子供の頃、この映画を見てトラウマになった。そして、この映画でいろんなことを学ばせてもらった。その映画を改めて見た。

今まで見た映画でこの映画は10本の指に入るだろう。そのくらい素晴らしい映画だった。子供の頃、気がつかなかった、細かい伏線やソフィーを演じた、メリルストリープの演技のすばらしさ。そして、監督の演出と脚本。正直、非のつけどころがない映画。

映画は、タイトルのままソフィーの過去と現在の選択のお話でソフィーがスティンゴへの告白によって、ソフィーの過去が次第に明らかになっていく。その告白が、少しずつ見ている側を裏切ってくれる。そしてソフィーは「何が真実なのか分からない。随分沢山の嘘を吐いたから。と言っている。この深い深い過去があるがために、スティンゴではなくネイサンを選択するソフィー。最後まで映画を見ると、ソフィーがなぜ、あれだけ酷い仕打ちを受けながらも、ネイサンを選んだのかわかる。この映画の素晴らしいのは、3人の主役の誰に対しても共感ができて、そして

映画を見終わっていろんなことを考えたけど、ネイサンがコカインや麻薬を使用していると言う話も、指圧療法の専門医に家まで送ってもらった話も、映像の中では一切ない。ネイサンの行動は何も映像としてはない。このあたりの演出も見事。見てる側がだんだんネイサンに対して何かおかしいのではないか?と感じる。ネイサンが、アウシュビッツに送られてどうやって生き残ったか?と言うわたりから、ソフィーに対しても。

最後の告白のシーンに出てくる女の子の表情と演技があまりにも素晴らしくと言うか、このへんまで映画を見ていると、もう映画ではなく、もう自分がその中にいるのか、ドキュメンタリーを見ているのかと錯覚すら覚えてくる。あのシーンは、ソフィーが声をかけなければ、3人とも助かったかもしれないし、3人とも焼却炉に送られていたのかもしれない。そして、自分が選択する箏によって、自分は死ぬまで想像もつかない苦しみを味わうことになる。母親としてどちらに愛情が・・・このへんもよくわかる。それは日本人でも西洋人でも母親としても気持ちがわかる。

これだけ素晴らしい映画は、この先見る箏ができるのだろうか思う。もちろん、娯楽作品として素晴らしいダークナイトなどはあるが、人間の深い深い内面をここまでホロコーストという題材をつかっているせいもあってか、トラウマになるくらい深い深い映画だと思う。

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