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2012年8月26日 (日)

映画:ビューティフル

全く、予備知識なしで見た。この映画が、あの「バベル」や「21g」のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の映画だと、見終わってから知った。過去の「バベル」や「21g」のように、いくつかの話が最後に結び付いて行くのとは違って、ストレートに話は進んでいく。
主人公の男が、余命二ヶ月と宣告され残りの日を必死に生きていくという、よくある話だけど、監督は、この主人公の男にこれでもかというくらい、裏切っていく。父子家庭で、子供が2人いて、妻はアル中で躁鬱。自分が、亡くなったあと、子供はどうなってしまうのかという中で、話が進んでいく。
やはり「ノーカントリー」で助演アカデミー賞を受賞しただある、ハビエル・バルデムの演技は素晴しい。そして、細かい演出、映像でこの映画に深みを与えていく。シリアスに大量の砂糖を食べながら、想像させながら子供に食べせるシーンなんかみてると涙がでてる。この時の子供の顔が不満ではなく、嬉しそうにして食べる。どんなに貧しくても、子供がこうして笑顔でいれる家庭をつくる、父親をみてるだけでもこのウルバスという人間が、どれだけ人間として素晴らしいかわかる。
ただ、中国人のエピソードにしても、彼のすることは裏切られていく。自分が見たことない、父親に対して、ウルバスは、本当に愛していたんだということが、この映画で淡々と見せて行ってくれる。そして、その気持ちをたぶん、指を娘にあげることによって、忘れてないで欲しいと思ったんじゃないかな?そのウルバスが、そう思っていたご褒美に、神は、夢か幻覚で父親と一緒にいることをみせてくれたんじゃないかな?
人間って、辛いことや悲しいことがあると自殺をしてしまうことがある。けど、病気などになると、死にたくなくなる。生に対しての意味がわかりはじめる。

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