« 日食 | トップページ | 名曲 »

2012年5月23日 (水)

本:画壇統一に賭ける夢

何度か読んでは挫折した本を読み終えた。とにかく、2人の対談のような形式で歴史に沿っていくんだけど、さすがに調べてるというより、これだけ知ってるなということ。あまりにも難しくって、挫折しまくりました。とにかく、知識量が凄いの一言です。色んな文献など調べきってるという感じで中心となる狩野永徳と長谷川等伯までの時代、そして狩野派がどのようにして勝ち取ったかを書いている。雪舟から、永徳までの土佐派のことが事細かく書かれていて、このあたり、そんなに重要な感じもしないんだけど、とても丁寧に書かれている。たぶん、この2人はこの時代と土佐派の悲劇な結末がいとおしいとも感じた。
完全に、時代を動かした人に触れた人間だけ絞って書いているので、同じ時代の宗達などの名前が出てこない。個人的には、日本の美術史では宗達は作品にあまり良し悪しの差がなくしかもどの作品もかなりレベルが高く、等伯より凄かったような気もする。永徳は、あまりにも作品が残ってないから、そこから判断するのは少々難しいと思う。たしかに、日本史上最高の絵というと、長谷川等伯の松林図だと思うけど、宗達のほうが個人的には全体のレベルはたかった気がする。しかし、あくまでもこの本は、その時代の権力者と結びついて、画壇の頂点にたつ、壮絶な話を書いている。永徳と、等伯。この時代、どれだけの作品を書き上げて、そして、消失してしまったんだろう・・・。
結局、2人は、自滅してしまった感じ。等伯は、息子の久蔵を失って、狩野派は、探幽くらいしか狩野派として格の違う画家は現れなかった。それでも、狩野派だけが残ったのだから、画壇統一したのでしょう。

« 日食 | トップページ | 名曲 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200917/54790990

この記事へのトラックバック一覧です: 本:画壇統一に賭ける夢:

« 日食 | トップページ | 名曲 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31