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2012年2月 5日 (日)

本:みなさん、さようなら

古本屋さんで、なんか面白そうな本がないかなと思っていたところに見つけた本。
この本、かなり分厚く、団地という狭い世界でどのように展開していくのか、さっぱりわからなず、読み終えるのにどのくらいかかるだろうと思っていたが、途中から急に面白くなり、一気に読み終えてしまった。
主人公の悟は、ある事件をきっかけに、団地と言う狭い空間から出る事ができなくなって、その中で成長していく話。読んでいると、なんで悟は団地が出れなくなったのか?と思って、読み直そうと思ったときに、エピソードが書かれている。大山倍達に憧れて、自己流のカラテの練習を行ったり、パトロールをしたり、違和感があったけど、なるほどと思う。しかし、そこまでやるにその子の気持ちがわからない分、感情移入できない部分もある。この小説の見事だなと思ったのは、2人の女の同級生との交流でしょうか。1人は、隣に住んでいる何でも話せる女の子と、1人は彼女として付き合う女の子。こんな甘い時間を過ごしたいと思える話。2人の別れは、とても切ない。2人とも、女の子って何を考えているのかわからない微妙な描写を見事に書ききっていると思った。
時間とともに、同級生が1人1人といなくなり、団地もだんだん様変わりしていき、人も団地も変わっていく。そして、孤独になっていく。その中で、色んな「現実」と言うものをみていく主人公が成長していく姿に自分達の子供の頃を思い出す。
ただ、元彼女から団地を出て行くと言う電話を受け取ったあとが、ちょっと残念な気がする。放火の話にしても、警察にしても何かはっきりしないし、その悪と、主人公を無理に結びつけている感じもする。そのせいで、ここだけ違和感を感じてしまう。そのせいもあってか、最後がこの本の「みなさん、さようなら」と題名に結びついてくるかと思ったらそうゆう訳でもないし。
それなら、この団地から出ようとする葛藤を描いてくれた方が、感情移入できたような気がする。

けど、この本なかなか面白かった。

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