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2011年12月23日 (金)

映画:ラストエンペラー

数年ぶりに、ラストエンペラーが無性に見たくなって借りてきた。
個人的にはベルナルド・ベルトルッチの最高傑作だと思う。とにかく、この映画の映像には、圧倒される。紫禁城で撮影することで、リアリティがある。今まで見ていて、あまり気にならなかったけど、今回、この映画を見ていて思ったのが、この溥儀が満洲族と言う事をかなり強調していたのがわかった。そのせいか、満州国の皇帝になったのも、なにかわかる気がする。
何十年も、紫禁城から出る事も許されず、関東軍に利用されて、10年も戦犯として扱われ、最後は庭師として一生を終える。
とてもこまかいけど、今回見ていて、宮内庁長官を解任したあとの夜、婉容と一緒に寝るシーンで婉容が溥儀の胸に一瞬触れるシーンが、何かとても自然で、こんな演技をできる、女優は素晴らしいと思った。
映画を見たあと、ちょっとネットで調べてみると、史実とは微妙に違うところもあるのがわかる。それでも、この映画は、色んな面で説得力があるし、よくできている。4回くらい見ていると、溥儀が、どれだけ歴史と言う巨大な力に翻弄されていったのかと思う。イギリス大使館に逃げずに、日本大使館に逃げたのも、地理的な状況や、日本には天皇と言う同じくらいのエンペラーがいる。自分も同じ立場であればそうしたと思う。それが、結果的に悲惨な方向に向いてしまったんでしょうけど・・・。

何よりショックなのは、この映画を最初に見た時にも思ったけど、この溥儀がわずか、数十年前まで生きていて、そして、ただの庭師として人生を終えた事。ここで考えてないとならないのは、隣の国の話ではなく、日本の天皇陛下が、庭師になったのと同じ事。昭和天皇が、人間天皇になった事でさえ、当時はかなりの衝撃だったでしょうし。
そして、今日は平成天皇の誕生日。平成天皇も、溥儀とは会った事あるんでしょうね。

紅衛兵に捕まっていた、収容所の所長のを見つけて、歩み寄って、自分の犠牲を顧みず、助けてくれとお願いするシーンなんか見ていると、泣けてくれる。この溥儀を助けようとしてくれたのは、この所長だけだったのかな?と。

それにしても、すごい一生。

溥儀は、自分の人生を振り返った時に、幸せだったと思ったのだろうか?

余談だけど、個人的にこの溥儀役のジョンローンと言う役者が大好き。けして、圧倒的な存在感がある訳ではないけど、とてもいい役者だと思う。しかし、この映画で世界的に有名になったあと、パッとしない役者人生になってしまった。とても残念。

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