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2011年7月16日 (土)

本:月と蟹

以前から、読みたかった道尾秀介の直木賞受賞作を読んだ。道尾秀介の長編はこで2冊目。
中学生のいぢめや小さな恋い心や家族とのつながりをヤドカリを通じて描いている。情熱大陸で数ヶ月も登場人物の繋がりに違和感があって悩んだというだけあって、よく書かれていると思う。ただ、違和感があったのが、主人公と祖父と女の子との関係に違和感があった。物語なんで、作られた話ではあるけど、ちょっと偶然すぎる気がする。
自分が子供の頃に比べて、ここまで深く色んな事を考えていたのかな?と思うと、主人公が中学生と言う設定なのか、わからなくなってしまう。これは、大人が書いた、子供が主人公だと、そんな感じがしてしまう。子供の頃、そんなことをいっぱい考えていたのかも知れないのかな?それとも、今の子供が大人ような事をかんがえているのかなと思う。
これだけ話が淡々と進みながら、読み終えてしまうのは道尾秀介の文章のうまさなんでしょう。この本、最終章に行って一気に話が進みはじめるんだけど、前半に細かい伏線や色んなエピソードをいっぱい詰め込んでおきながら、あと数ページまで行っても、どこに着地するのか全くわからない。正直、へっ?って感じ。
こうして、読み終えてみると、道尾秀介はどこで悩んでいたのかな?と思う。どの登場人物との人間関係に悩んでいたのか。祖父との女の子関係も、もう少し深くえぐってほしかった気がする。なんか、どれももう少し深くえぐってほしかった。
けど、主人公に対して机の中に紙が入れていた犯人が誰かわかるあたりは、そこには物語りでは、説明することろではないと思っていたので、かなり衝撃をうけた。
どうしても「ラットマン」の前半の面白さを期待してしまう。けど「ラットマン」ほどのどんでん返しの多さは必要ないのを期待してしまう。そうでなければ、もっとどろどろした人間関係を描いてほしかったかな。

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