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2011年3月21日 (月)

本:くまちゃん

この前、買ってきた大好きな角田光代の本。この本、最近、角田光代がよく使う手法で書かれているんだけど、読んでいて、ただの手法と思わない事に気がついた。たぶん、角田光代も、世界は繋がってる、そして、どこでどんな未来が待っていて、どんな風に待っているかは、わからいと言うことを言いたい気がする。
1つ1つのエピソードは、とても面白い。小説版の「あいのり」のような感じもする。ただ、これが次の話に繋がっているはずなんだけど、別人のような話になってしまってるのが残念。つまらないミュージシャンもイラストレターも何も考えてないようだけど、色々考えている。それが、付き合っている側と付き合っている方から見ると、全く違う別人として見えてしまうのが、読んでいて違和感を感じる。それと、よくありそうな話なんだけど、イラストレーターとかミュージシャンとか、あまり現実的でないのがリアルに感じられなくなってきてしまう。それでも、1つ1つのエピソードは、なんとなく自分も経験していたような話もある。付き合っているんだか、付き合っていないんだか、わからない微妙な感じとか・・・。

最後に、角田光代は
なんてことだろう。人を思う気持ちというものは、私たちのどんな器官より現金で頑丈なのだ。スキーで大怪我をしたらもう二度とスキーなんかしないだろう。大量の酒を飲んで急性アルコール中毒になっtらもう二度と一気飲みなんかしないだろう。
でも、私たちはいつか恋をする。骨折よりやけどより急性アルコール中毒より、手痛い思いをしたというのに。
と書いてある。

人は、やっぱり1人じゃ生きていけない生き物なんだろうなと思う。生きていて、一番楽しい事は、出会いだと思うし、一番辛いのは別れだと思うし。人を好きになるというのは、生きるか死ぬかというくらいなもんだと思う。

最後の「乙女相談室」に、この本で言いたかった事を書いている。純粋に人との別れが辛い事。そのあとに、「なぜなら次に何が必要か、自分にわからないから。あるいはまだ、だれも必要としてないから。けれでも、だけど、不思議なことに、私たちは立ちなおるだ」と。恋愛でも何でもそうなのかもと思う。ある時に、ある人が必要で、それがうまくいってもいかなくっても、自分には必要な人なんでしょう。結婚してるとか、成功とかじゃないのかも。恋愛って、もっと、もっと、単純で、純粋な事なのかも知れないと思う。

少なくても、どんなに辛い事を繰り返しても、今生きている。信号無視して横断した事も、約束をドタキャンしたり、右を歩くとか左を歩くとか、この1つが逆であったら、もしかしたら、生きていないのかも知れない。少なくっても、生きていて、自分を一番成長させてくれるのは、恋愛だと思う。

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