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2009年7月

2009年7月26日 (日)

高島屋史料館所蔵名品展

東京の美術館を調べていたら、泉屋博古館で「高島屋史料館所蔵名品展」と言うのをやっているようなので、行ってみる事にしました。やはり、岡田三郎助の「支那絹の前」の写真を見てしまったら、どうしても本物が見たい。写真だけでもこれだけ凄いのだから、本物はどんだけ凄いのかと思ってしまふ。数年前に東京美術倶楽部創立100周年記念「大いなる遺産 美の伝統展」で岡田三郎助の「あやめの衣」を見た時になんて美しい絵なんだろうと思った。ただ、女性の背中を描いてるだけなんだけど、皮膚感や色合いとか構図とか見事としか言いようがなかった。昨年、東京に美術館めぐりしに行ったときにポーラ美術館でまた「あやめの衣」を見たけど、やっぱりすんごいいい絵。この高島屋史料館所蔵の「支那絹の前」は「あやめの衣」とは対象的に、豪華に細部まで書き込んでいて、豪華絢爛。実際、着物の模様が立体的に見えてくる。単眼鏡で見ると、かなり筆のタッチは荒く描いてるけど、計算しながらも、意図も簡単に描いてしまってる感じがする。高島屋に依頼されたせいなのか、一線画して描いた感じもする。とにかく、圧倒的に訴えてくる。
あと、印象に残ったのが、竹内栖鳳の「ベニスの月」かな。水墨画でベニスを描いてる。なんとも不思議な感じがした。ターナーのような朧げな感じがするけど、ものすごく芯が通った絵だった。明治に、こんな絵を描いてしまうんだから、竹内栖鳳は本当に、変幻自在だと思った。

アイ・ウェイウェイ展-何に因って?

アイ・ウェイウェイ展-何に因って?
森美術館

正直、このアイ・ウェイウェイって新しい美術用語なのか個人名なのか全く知らなかった。そんなんで、見に行くかどうか迷ったけど、森美術館での現代美術は毎回びっくりするような物を見せてくれるので、行く事にした。
この展覧会、写真撮影が可能でしたが、何か緊張感がびしばしと伝わってきたので、殆ど撮れなかった。それは、現代の中国と言う国のせいかのか、その作品からくるものなのか・・・。このアイ・ウェイウェイと言う人の発想力は、立体、写真、ビデオ、インスタレーションなど、ほんとうに計り知れないと感じました。現代の現代美術を引っ張って行ってるのは中国と言う感がよくわかる。あえて、持ってこなかったのかも知れないが、作品がどれとして、同じような物がないのがすごい。お茶の葉で作った作品とか、組み木の技術を使って4本の木を組んで、その中が中国の形になってるとか、組み木で中国の形にしてるなど技術的な事もそうだけど、それを作りあげるのはすごい。もちろん、このアイ・ウェイウェイが1人で全部作ってんじゃなくって、技術的な事は職人がやってるんでしょうけど、お見事なコラボです。オリンピックスタジアムをヘルツォーク&ド・ムーロンとどのようにコラボして作り上げて行ったのかその過程が見たかった。
「何が何に因って在るのか」、「自分はどこから来て、どこへ行くのか」と言うテーマだったようだけど、なんとなくしかわからなかったのがちょっと残念。やはり現代美術の作品の中に隠されたメッセージを読み解くには色んな事を知らないと見えてこないとつくづく思った。もっと、中国と言う国の歴史や文化、そして「今」の中国を知らないと見えてこないと思った。

ヤノベケンジ「ジャイアントトらやんの大冒険」展

ヤノベケンジ「ジャイアントトらやんの大冒険」展
BLD GALLERY

前日、30分以上迷って結局たどりつけなかった、BLD GALLERY。インターネットで調べてリベンジしたけど、それでも迷う。なんとかたどりつく。
さて、この「ジャイアントトらやんの大冒険」展は、以前札幌の宮の森美術館で開催されたヤノベケンジ展の物で構成されていた。ジャイアントトらやんの製作写真なんか見てると、どうしても東京都現代美術館で展示されている物が見たくなる。けど、どうしても時間がない・・・。トらやんの大冒険は、以前見た事あるけど、ヤノベケンジがとても大事に大切に描いてるのが見ていて微笑ましい。できれば、もう少し立体的な作品が見たかったかな。今回の展覧会が「ジャイアントトらやんの大冒険」だったのもあるけど、少しでいいからヤノベケンジの新作を見たかったのも正直なとこかな。

2009年7月25日 (土)

高橋コレクション「草間彌生展」

高橋コレクション「草間彌生展」
高橋コレクション日比谷

先日、札幌の芸術の森美術館で開催された「ネオテニー・ジャパン高橋コレクション」の高橋龍太郎氏の日比谷にオープンしたギャラリーのこけら落しのでの「草間彌生展」でした。現代美術の作家では個人的には草間彌生の作品はとにかく凄いし好き。誰でもできそうなものだけど、普通の人間では絶対にできない想像力は、見るものを圧倒してくる。
代表作の「かぼちゃ」はやはりいいです。個人的に銀河AQがが好き。この作品の凄いのは、水玉を描いているのではなくって、水玉を描きだしてる。普通の人だったら水玉をキャンバスに描いていったほうが楽と考えると思う。けど、それを逆にする事によって、なんとも不安定で不安な感じにさせる。それが、またそれがどうしょうもない増殖にも感じさせられる。軍手でつくったソファなんかも軍手だとわからなければ、虫が増殖してるような感じもする。草間彌生の作品って、ほんとに人を不安にさせてくれる。けど、この人はこの不安を絵にしてるんだろうから、どれだけそれと戦ってるんでしょうか・・・。
やはり草間彌生はすごい現代作家です。あっ、これって個人のコレクションだと言う事を忘れてしまった。高橋コレクションの質の高さを物語ってると思った。これだけの草間彌生の作品を見るだけでも草間彌生のすごさがよくわかる。

2009年7月21日 (火)

ライブ:サイモン&ガーファンクル

父親に親孝行をかねて最後の日本講演になるかも知れないと言うサイモン&ガーファンクルのライブを見てきました。まさか、札幌にサイモン&ガーファンクルなんか来るとは思ってなかった。地下鉄がそりゃ恐ろしいくらい混んでいたので、かなりのの席が埋まってるのがわかる。アリーナ席が完売となっていたのもうなづける。
ドームに到着後かなりスタッフの対応の悪さにイライラする。飲み物を買うのにも、入場方法にしても、こんなに時間も対応の悪かったライブもないくらい。

さて、ライブですが、これが本当に良かったです。もちろん、子供の頃に聞いたサイモン&ガーファンクルが目の前で、当時の歌声のままうたってくれる訳です。オープニングの映像も、とても憎い演出で、昔のサイモン&ガーファンクルや当時の映像が流れていってだんだん現代になっていき、最後は札幌ドームの映像になってライブが始まる。40年前 あなたは、何をしていましたか?と言わんばかりに・・・。この40年、ベトナム戦争があったりベルリンの壁が無くなったり、21世紀になったり、サイモン&ガーファンクルもここにいる観客も、楽しかった事悲しかった事つらかった事含めていまこの場に一緒にいる。ここでもう感動しちゃう訳ですよ。来てる人はほとんどが50歳から60歳くらいの夫婦ですし。そんでもって惜しげものなくヒット曲をうたってくれる。正直、涙があふれてきちゃいました。心の中で親父に、本当はボクとなんかじゃなくって、母親と一緒に来るべきだったんだよね。そんな事を考えてると、色んな事を思い出してしまって、止めどなく涙が出てきてしまった。ごめんね親父って。
途中、また映画「卒業」のシーンが流れミセスロビンソンと繋がる演出も、見事に40年前に引き戻してくれる。このへんの演出はほんとお見事です。アンコールはわかってるんだけど、もう歌う曲なんかないじゃんと思っていたら、サウンド・オブ・サイレンスをうたってなかったんだと気付いたときには、どうしょうもない感動が・・・。今まで色んなライブを見てきたけど、5本の指に入るくらいよかったです。特筆すべきなのはバックバンドのレベルの高さ。1人1人のメンバーがこれだけ一体化してるのは、ほんとお見事だと思う。すべてが完成されてるライブと思った。
あと、ポールサイモンがあまりにもかっこ良くってびっくりした。ポールサイモンのあの小さい体からあれだけのパワフルな歌と演奏はほんと圧倒された。
このライブの1番のテーマは1曲目にもある旧友〜ブックエンドのテーマなんでしょうね。これが最後のライブになるのもうなずける。自分の愛すべき人に・・・って。そして、いっぱいごめんなさいって言いたくなった。

こんなに素晴らしいライブをありがとうと言いたいです。


旧友〜ブックエンドのテーマ/Old Friends ~ Bookends Theme
冬の散歩道/Hazy Shade of Winter
アイ・アム・ア・ロック/I Am a Rock
アメリカ/America
キャシーの歌/Kathy's Song
ヘイ・スクールガール/Hey Schoolgirl
ビーバッパ・ルーラ/Be Bop A Lula
スカボロー・フェア/Scarborough Fair
早く家へ帰りたい/Homeward Bound
ミセス・ロビンソン/Mrs Robinson (includes Not Fade Away)
スリップ・スライディン・アウェイ/Slip Slidin' Away
コンドルは飛んで行く/El Condor Pasa

アートガーファンクルソロ
ブライト・アイズ/Bright Eyes
ハート・イン・ニューヨーク/A Heart in New York
パーフェクト・モーメント〜ナウ・アイ・レイ・ミー・ダウン・トゥ・スリープ/Perfect Moment ~ Now I Lay Me Down to Sleep

ポールサイモンソロ
ボーイ・イン・ザ・バブル/Boy in the Bubble
シューズにダイアモンド/Diamonds on the Soles of her
時の流れに/Still Crazy After All These Years


ニューヨークの少年/Only Living Boy in New York
マイ・リトル・タウン/My Little Town
明日に架ける橋/Bridge Over Troubled Water

アンコール1
サウンド・オブ・サイレンス/Sound of Silence
ボクサー/The Boxer

アンコール2
木の葉は緑/Leaves That Are Green
いとしのセシリア/Cecilia

ライブ

2009年7月 2日 (木)

チェ 39歳別れの手紙

2部作のチェ39歳別れの手紙を見ました。ソダーバーグが作りたかった映画は、こっちなんでしょう。ただ、前作に比べてほんと暗い映画です。正直言って、この映画だけ見てると、チェゲバラって何をした人なのかもよくわからない。英雄であるのは間違いないんでしょうけど、どうもても現状はよくないんだし、もう少し世界を見て状況を把握できなかったのか?って思う。けど、結果はこうなってしまっても自分の祖国でもない国に身を投じていく姿は凄いの一言です。淡々と次々とおこる不幸が見ていて、つらくなってく。
もし自分がこの時代に生きていて、キューバ人のチェゲバラが亡くなったときに、どんな風に思ったんだだろうかと考えてしまう。そして、今ボリビアの人はゲバラに対してどんな評価をしてるんだろうと思う。やっぱり色んな事を知らなすぎると思う。

この2作を見て思ったのが、歴史って言うのはあとからついてくるもんだと思った。それは結果であって、この映画には何の説明も必要ないんでしょう。
余談ですけど、ゲバラが死んだあと一度、村民に遺体を見せたらキリストのようだったと言うような話を聞いた事がある。そのシーンはなかったんだけど、写真で見る限りそんな感じがした。人の為に身を犠牲にしてまで革命を起こそうとするチェゲバラはやはり英雄です。

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