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2009年5月18日 (月)

本:ゴールデンスランバー

たしか、この本は「2008年本屋さん大賞」をとった伊坂幸太郎の娯楽作品。この年のベスト10の中で、角田光代の「八日目の蝉」と桜庭一樹の「私の男」あたりをおさえて大差をつけての受賞なので、期待しない訳にはならない。
個人的には、まずケネディ暗殺を下敷きにしてるのはいいんだけど、教科書倉庫ビルからとちょっといくら何でもそこまで似せる必要性があったのかと思う。それと、まずこの日本で現職の首相がパレード中に暗殺されるという設定だけど、今の日本で国家権力で暗殺されるほどのことがあるのか?と思ってしまう。そのへんをあえて暗殺されてしまう大きな理由がほしかったかな。それと、あまりにも絶対絶命の場面があんなにあるのに、どうしてそこまで逃げれるの?と思ってしまう。通り魔が出てきたあたりで読むのをやめようかと思ってしまったけど、さすがに見事な伏線がはぐりめされているので、それなに出てきた大きな理由があるのかと思って読み続けた。その通り魔にしても、納得できる大きな理由があればと思うんだけど、そのへんもなんかイマイチ。個人的にはもう少し国家権力が最後までわからなくってもどんなものなのかも同時に見せてほしかった。このへんは、個人の好き嫌いなとこなんで仕方ないのかな・・・。
色々、愚痴を書いてしまったけど、それでもこの 伊坂幸太郎の伏線に張り方や、テンポのよさはお見事で、あれだけの長編を読み終えてしまうのはお見事な文章だと思う。できれば、この本は、一気に読むことをおすすめします。というのも、ほんとたくさん伏線がはりめぐらされているので、なるほどここにつながってくるんだという楽しみもあると思う。あと、この小説の見事だなと思ったのが、前半の首相暗殺されたことが、第三者が客観的にニュースなどで知るということ。それが濡れ衣を着せられて犯人に話がうつって、見る側と見られる側の違いというのがよくわかるというか、いかに自分達はニュースで知った風になっているのかわかる。実際、どれだけマスコミに踊らされているんだろうと思う。何が正しくて何が正しくないのか・・・。
たぶん、もう1度読み直すともっと面白いのは間違いないでしょう。

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