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2007年12月 2日 (日)

さくら  西加奈子

さくら  西加奈子
出版社: 小学館
ISBN-13: 978-4093861472
発売日:2005/02

本の帯に「ただの感動じゃないらしい」と言う文に惹かれて買ってみた。この前の「モルヒネ」の帯の文で、ちょっとそんなに感動するほどじゃないと思ったんだけど、やはり帯にやられてしまう。まあ、最近、小説の表紙のデザイン1つで売り上げがかなり左右されると言う話だから、この帯でもかなり左右されるんでしょう。
ごくどこにでもあるような日常の1つ家庭を、淡々と書いている小説だと思った。兄の事故、そして障害者になって兄の死、それによって母親の過食症とアルコール依存症、父親の家出・・・。1つの事故によって家庭が少しずつ歪んでいく日を、自分を通してけして暗くなく前向きに見つめている小説。この小説をとても美しく書こうとしているのもわかるし、思い入れがかなり強いのはわかるんだけど、それがかえって、ごくある普通の家庭なんだけど、非現実ばなれしてしまってると言う感じがして感情移入ができなかった。1人1人がどんな人かこれでもかと説明して書いてくれてるんだけど、ミキににしても兄にしても、どんな人なのか想像できなかったし、兄の醜い顔になって障害者になってしまって自殺したのも、なんかピンと来なかった。
けど、最終章の「生まれて来てありがとう」って読んでいて涙がでてきた。殆どの親は子に対して、生まれてきたときに「ありがとう」って思うと思う。その忘れていた親の気持ちを大事にしていけたらと思った。


071202

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