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2007年2月16日 (金)

愛がなんだ(本)

愛がなんだ
角田 光代
出版社: メディアファクトリー
ISBN-13: 978-4840107396
ASIN: 4840107394

最近、仕事に帰ってから寝るまでの間、何かしてないと怖くなってしまうので、古本屋めぐりをしている親父に頼んで角田光代の本を数冊買ってもらってあったのを思い出して、その中の1冊「愛がなんだ」を読んでみた。
客観的に見ると、このテルコはバカ女で、マモちゃんもバカ男なんだよね。友達に、そんな人がいたら絶対に説教してしまうと思う。けど、マモちゃんの立場もテルコの立場もどっちにも近い経験があるから、説教されているみたい。結局は、寂しがりやだからとはわかってるんだけど・・・。ただ、タイプとしてはナカハラ君なんだよね。結局、自分に負けてしまって、自分に自信なくって、奇麗ごと。怖いんだよね。この本の帯に書いてある「ねえ、夜中にどうしょうもなくだれかと話したくなるといきってない?」って、夜中に限らずたまに思ってしまう。

「顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、嫌いになるのなんてかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分勝手で子供じみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経こまやかなふりをしてて、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そうゆう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて事は永遠にない。」
人を好きになるってこうゆう事なんだろうな。相手の悪い部分まで好きまで好きになったら、もうどうにもならないんだと思う。
先日、とある飲み会があって失恋して死ぬかと思った話をしたら「失恋くらいで」と笑われて説教された。けど、生きていて一番辛い事は別れだと思う。年をとると、その別れがつらいから、なかなか踏み込んでいけないと思うし、人に優しくできると思う。また、人を好きなって失恋して人生の「底」を見てもいいじゃないって思うんだけど、どうしても慎重になってしまう。

小説としては、ちょっと28歳でこれはないだろうと思うし、最後はちょっとブラックユーモアって感じだけど、なんかとても面白い本だった。

070216

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